Summary
更年期不調を悪化させる因子
更年期不調として欧米ではホットフラッシュなど血管運動神経障害用症状(vasomotor syndrome:VMS)が多いと言われていますが、日本では易疲労性や肩こりなどのカラダの不調が上位にがあります。
また、イライラするや憂鬱になるなどココロの不調が上位に上がることも特徴の一つとなります。
更年期不調を悪化させる様々な因子遺伝的要因、地域・気候、食事・体格、閉経に対する考え方、時代、対人関係、性格や生育歴、喫煙や嗜好、日々のストレス、日常活動量、運動量など
更年期障害の症状は300以上あると言われており、この症状があれば更年期障害!と言うような特徴がないのが更年期障害の特徴です。
閉経に伴うエストロゲンの低下が具体的にどの症状に関連しているのかについては未だコンセンサスがありません。
だからこそ更年期不調という漠然とした未知の世界に不安を抱くのも当然なのです。更年期障害の症状は300以上あると言われており、この症状があれば更年期障害!と言うような特徴がないのが更年期障害の特徴です。
閉経に伴うエストロゲンの低下が具体的にどの症状に関連しているのかについては未だコンセンサスがありません。
だからこそ更年期不調という漠然とした未知の世界に不安を抱くのも当然なのです。
想定内を増やす
先にお伝えしたように更年期不調を悪化させる因子として更年期・閉経に対する考え方があります。
何かというと、更年期や閉経に対してどのようなイメージを持っているかということ。
更年期障害に対するネガティブイメージがさらに更年期障害を悪化させるということが報告されています。逆に、更年期や健康状態に肯定的な考えをおつ女性においては更年期障害の重症度が優位に低下するという報告があります。
つまり、更年期ってどんな感じなんだろう。そもそも更年期ってなに?言葉は知っているけど…。と、未知なる更年期不調を知らない・分からないから不安になります。
更年期を正しく知ることで、今からできる対策を取り入れカラダとココロを整えることで想定内を増やすことが大切です。
更年期をただただ恐れるのではなく、今からできる対策を知って取り入れ更年期という揺らぎの波をうまく波乗りし、人生の折り返しを好スタートで迎えましょう。更年期をうまく乗り切ることはその後のシニア期の健康維持やQOL維持にもつながります。まさに、更年期を整えるということは予防医学であり女性医学の本質ともいえます。
まずは自分のカラダとココロを知って整えることから始めましょう。
参考文献|
- Yokota M, et al:Symptoms and effects of physical factors in Japan middle-aged women.Menopause.2016;23(9):974-83.
- Ayers B, et al:The impact of attitudes towards the menopause on women’s symptomexperience:a systematic review.Maturitas.2010;65(1):28-36.
- Chedraui P, et al:Severe menopausal symptoms in middle-aged women are associatedto female and male factors.Arch Gynecol Obstet.2010;281(5):879-85.
このコンテンツは、病気や症状に関する情報を提供するものであり、特定の治療法や専門家の見解を推奨したり、商品や成分・効能を保証するものではありません。
この記事は役に立ちましたか?
もし参考になりましたら、下記のボタンで教えてください。
コメント